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丸山岳

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丸山岳は駒・朝日山群のほぼ中心に位置する奥深い山で、山頂に広がる草原地に池塘が点在しており、さながら南会津の桃源郷とも呼べる山だ。幽邃の谷を遡行し、別天地のような山頂に飛び出した時には、丸山岳に愛おしさを感じずにはいられないだろう。

城郭朝日山 城郭沢〜東の沢

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山毛欅沢山から城郭朝日山の支脈は、朝日ー駒の主脈の影に隠れ、地味であると言わざるを得ない。積雪のある時期に歩かれることはあれど、無雪期は登山道が無く、派手な沢も無いの登られることはあまり無い。だからといって退屈でつまらないという訳では無いはずだ。しずかなブナの森の中で過ごすひと時は十分に贅沢なものである。藪漕ぎのみで人跡稀なる山頂に登るプロセスには、山登りの純粋な楽しさが詰まっているだろう。というのは登山大系の受け売りはであるが心からそう思うのだ。

志津倉山 雨乞い岩

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志津倉山に伝わる伝承の一部を三島町史から紹介しよう。 山には古来から狗ひん様(天狗)が住んでおり、山奥で時々「空木返し」が起こる。空木返しとは、大木が倒れる音や、大石が転がる轟音が聞こえることである。空木返しが起きた後に山に行ってもなんの形跡もないという。狗ひん様の悪口を言えば、それがさらにひどくなると云われている。 猫啼き岩には、千年の歳を重ねた妖怪かしゃ猫が住む。かしゃ猫は人を喰うと恐れられている。また葬式の時に死人をさらうとも言われ、村人は葬式を真夜中にこっそり済ませるそうだ。 屏風岩には「父の胎」と「内母の胎内」と呼ばれる洞窟があり、中に入ると廃人になると云われている。 雨乞い岩にも伝承がある。晴天続きの時に雨乞い岩に祭壇を設け、締め縄を張り、村人が集まって鐘と太鼓をたたいて「雨たんめいたいしゃくやい水たんもれ龍宮やい」と祈ると雨が降ると伝えられている。 ー 三島町史 ー さて、大沢コースから少し歩くと正面に見える、どっしり構えたスラブが雨乞い岩だ。沢の方へ下降するとすぐに雨乞い岩の基部に着く。雨乞い岩の構成は下部スラブ、中間テラス、上部スラブとなっている。下部スラブは傾斜がかなり緩く駆け上がることができるほどだ。右手の立派なフェース状の岩壁には、ボルトが幾つか散見された。かつて地元岳人のゲレンデだったのだろうか。テラスより上部は二俣となっており、下部より傾斜が強くなる。右俣は奥で更に傾斜を増して尾根に吸収される。左俣の左のスラブを登ると、奥でさらに二俣となる。どちらもそれほど傾斜は強くない。右股に入り紅葉を目下に快適なスラブを登りきると、あとは藪漕ぎ少々で山頂だ。志津倉山の登山道にいる巨木三兄弟の、ブナのブナ志津男、トチノキの栃太(ふとし)くん、サワグルミの沢クルミちゃんも見所だ。ブナは志津男以外にも大きな木がたくさんあった。巨木好きにもオススメだ。たまには肩の力を抜いて、伝承や歴史を肴に里山登山を楽しみたい。素晴らしき哉、晩秋スラブ。 雨乞い岩 雨乞い岩基部 下部はゆるい傾斜 ボルトが打たれている 右俣の奥 下部スラブを見下ろす 上部は傾斜が増す 左俣の左 左俣左の奥の二俣の右 立派なブナが多い 栃太(ふとし)くん 沢クルミちゃん

未丈ヶ岳 大鳥沢 滝ノ沢左俣

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毛猛連山は未丈ヶ岳を除いて登山道は無く、人の気配を感じない静かな山登りが堪能できる、非常に魅力的なエリアである。それゆえに毛猛での沢登りはアプローチに難がある場所が多いが、未丈ヶ岳は、泣沢からも奥只見ダムからも容易なアプローチができて、登山道利用も可能なので最も親しみやすい。未丈ヶ岳の沢における花形といえば赤柴沢だろう。東面の沢はというと、雪の侵食の影響を強く受けた沢が立ち並び、赤柴沢とは一味違う魅力を持つ。

白根山 内白根沢 俎岩

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いのちの息を吹き返した春の里山にフラリ出かけてみよう。雪解けで顔を出した草や花や新緑の木々の鑑賞、はたまた鳥や虫などの生き物の観察が楽しい。春は生き生きとした生命を強く感じられるよい季節だ。

蒲生岳

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蒲生岳は只見町のシンボルである。「会津のマッターホルン」という異名に恥じぬぐらいに鋭く尖り、雪崩に磨かれたスラブはギラつき、たかだか標高828mの低山の風格とはとても思えない、と言うと大袈裟であるが、小さい里山ながらもその特徴的な山容は季節問わず目を引く存在であり、地元の人々をはじめ多くの人々に愛されている素敵な里山である。