毛猛連山は未丈ヶ岳を除いて登山道は無く、人っ気のないエリアで静かな山登りが堪能できる、非常に魅力的な山塊である。ゆえに毛猛での沢登りはアプローチに難がある場所が多いが、未丈ヶ岳の沢登りについては、泣沢からも奥只見ダムからも容易なアプローチができて、登山道利用も可能なので最も親しみやすいと言える。未丈ヶ岳の沢における花形といえば赤柴沢だと思っているが、東面は雪の侵食の影響を強く受けた沢が立ち並び、赤柴沢に勝るとも劣らない魅力を持つ。
滝ノ沢出合にはかつてゼンマイ小屋があったようだ。滝ノ沢に入ってすぐに、大きな深い釜を持つ2m滝がある。朝一から釜に浸かる気合は無く右岸から簡単に巻く。しばらくゴルジュを歩くと、ハングした岩に釜を持った4m滝が懸かる。滝を超え、ヤブを伝って沢に戻り、小滝を何度か登ると二俣となる。右俣は大鳥池への登路となっている。大鳥池はいずれ足を運んでみよう。左俣へ入ると滝が連続的に現れるがシャワークライミングで登れて楽しい。奥の二俣は左にかかる4m滝を登り、続いて7m滝となる。旧流水溝はピトンを足掛かりにして、ボディフリクションでズリズリとなんとか這い上がった。以降は簡単な水流を辿りグングン高度を上げて藪に突入する。僅かなヤブコギでメルヘンチックな草原に出る。
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深い釜をもつ2m滝
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4m滝
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登れる滝が連続
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連瀑帯
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左俣
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旧流水溝
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山頂草原
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メルヘン |
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