蒲生岳




蒲生岳は只見町のシンボルである。「会津のマッターホルン」という異名に恥じぬぐらいに鋭く尖り、雪崩に磨かれたスラブはギラつき、たかだか標高828mの低山の風格とはとても思えない、と言うと大袈裟であるが、小さい里山ながらもその特徴的な山容は季節問わず目を引く存在であり、地元の人々をはじめ多くの人々に愛されている素敵な里山である。

さて、冬の登山も夏同様概ね久保コースを辿る。夫婦松まで歩き、トラバースして鼻毛通しの岩場を右から巻く。上部はちょっぴり傾斜があるので慎重に登りたい。急登をひと登りすれば、パノラマ広がる山頂だ。山頂は只見の街、滔々と流れる只見川、浅草岳をはじめとした南会津の山々の好展望。あたたかみのある景色をのんびり堪能しよう。

そういえば「〇〇のマッターホルン」は日本にどれぐらいあるのだろうかと思い調べてみると、予想以上に多かった。日本百名山のように、日本マッターホルン名山(適当)が登山者に流行る未来もそう遠くないかもしれない。

・道東のマッターホルン 斜里岳
・北海道のマッターホルン 芦別岳
・夕張マッターホルン 1415峰
・胆振のマッターホルン 昆布岳
・道南のマッターホルン 岩小岳
・東北のマッターホルン 祝瓶山
・下田のマッターホルン P645 
・会津のマッターホルン 蒲生岳
・西上州のマッターホルン 小沢岳
・西上州のマッターホルン 碧岩
・房総のマッターホルン 伊予ヶ岳
・上越のマッターホルン 大源太山
・富山のマッターホルン 鍬崎山
・日本のマッターホルン 槍ヶ岳
・遠山郷のマッターホルン 戸倉山
・奥美濃のマッターホルン 冠山
・鈴鹿のマッターホルン 鎌ヶ岳
・関西のマッターホルン 高見山
・阿波のマッターホルン 黒笠山
・大山のマッターホルン 烏ヶ山
・山口のマッターホルン 十種ヶ峰
・土佐のマッターホルン 大登岐山
・九州のマッターホルン 虚空蔵山
・屋久島 のマッターホルン 本富岳

蒲生集落より蒲生岳



夫婦松



鼻毛通しの岩を巻く



鼻毛通し



山頂直下


会津朝日岳

浅草岳

只見の街と只見川

コメント