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苧巻岳

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双耳峰といえばどこの山を思い浮かべるだろうか。鹿島槍ヶ岳や谷川岳、燧ヶ岳などの一級品の山々だろうか。もしくは、二岐山や筑波山のような里に近い山だろうか。海谷の阿彌陀山や赤沢岳西尾根Ⅲ峰などと答えたならば、偏屈な登山者に違いない。いずれにせよ双耳峰とは、そのシルエットがキュートでチャーミングな存在である。

鬼が面山 只見沢 肩ノ沢右俣

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オニガツラ東面の沢の中で、初めに遡行したい沢が前岳に突き上げる肩の沢右俣だ。肩の沢右俣は技術的な難易度が容易であることに加え、只見沢の最奥の支流にあたるので、オニガツラの概念を把握するのに最も適している。

毛猛山 黒又川 中岩沢 中ノ沢

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 毛猛山一帯の地形図を見ていると、自然と目尻は下がり口角は上がってくる。過密な等高線と蛇行した水線が記される地形図は、眺めるだけでも目眩がしてしまいそうだ。登山道はほぼ無く、黒又川ダムと鉄壁の藪の要塞に立ち塞がれた山塊は伏魔殿と呼んでも差し支えないだろう。そんな毛猛の中でもひときわ存在感を放っているのは黒又川中岩沢だ。アプローチが難しい立地環境に加え、核心部と思わしき場所は息が詰まりそうな閉塞感を醸し出している。地形図上に刻まれた苛烈な皺は、この目で実際に覗きに行かねばならない。中岩沢には西ノ沢、中ノ沢、東ノ沢とありどれも興味深いが、毛猛山にダイレクトに登り詰める中ノ沢に潜り込むことにしよう。 中岩沢は入渓するにも一苦労だ。黒又川第2ダムのバックウォーターまで比較的労せず行くならば、先人にならいキンカ沢から上の大沢を辿るのが容易そうだ。 上の大沢から黒又川に合流する。夜半から朝までかなり雨が降っていたため、水量が心配だったがバックウォーターの水位は低いようだ。ウォーミングアップにもならない泳ぎで中岩沢へ入る。中岩沢の方は出合いからゴルジュ地形で暖気は十分な様子だ。釜を持つ4m滝を越え少しすると沢は穏やかになる。東の沢出合までは大きな滝はなく、小泳ぎを交えながらワンパク水遊びといった具合である。東ノ沢を越えると渓相もアダルティな雰囲気を増してくる。水量や滝の規模こそ大層ではないものの、巻いたり泳いだり登ったりと地味ながらも忙しい。20m滝を越るとようやく中ノ沢の出合いである。 中ノ沢に入るとすぐに7m滝、4m滝と続く。2段12m滝を巻くと地形図に記載のある滝マークの20m滝だ。傾斜のある美瀑で飛沫に光が差して気高い雰囲気を醸す。直登は厳しいので左岸から巻くが割合やさしく小さく巻ける。沢はつかの間おだやかさを見せるが、すぐにゴルジュ地形となり、手頃な5m前後の滝がいくつも続く。登れそうな12m滝は右岸から巻いたが思いのほか悪い。小滝の連瀑が終わると沢が少し開け奥にも滝が続く25m滝を迎える。中ノ沢の陰湿な滝ばかりと対峙してきたので、優美なその姿が眩しく写る。登攀も極めて清々しいもので、中ノ沢随一の滝登りが楽しめる。3連の大滝を登ってもなお、滝の量と質の勢いは衰えない。10m以下の滝をいくつも登らされることになる。左俣を見送り右俣に入る。水量が減りスケール感も小さ...

浅草岳 幽の倉沢

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鬼が面山東面にあたる只見沢には情熱を注いでいる。しかし只見尾根を挟み浅草岳南面の沢にはあまり足を延ばしていない。ついオニガツラの魔力に誘われ只見沢に入ってしまうが、南面の沢も魅力的なのは只見尾根から裏の沢を見るだけでもよく分かる。しかし南面のその他の沢は目視できず実態はよく分からない。沢は何本かあるが、地形図に名前があるのは幽ノ倉沢のみである。ひとまず地形図上の幽ノ倉沢を遡行して、尾根を跨ぎ隣の沢を下降してみるとしよう。

浅草岳 只見沢 ム沢

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ム沢は只見沢の源流をなす沢で、浅草岳山頂にダイレクトに突き上げている。遡行すべき理由は説明不要だろう。

大底川 岩宿沢

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世の中の「フリーパス」の中で、沢屋が最も手にしたいフリーパスといえば「川内山塊のフリーパス」である。入手方法の記載がある登山大系によると、岩宿沢を完登することで川内山塊のフリーパスが入手できるようである。

大嵐山 東尾根

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大嵐山の地形図を見ると西側はなだらかな尾根が伸びているが、東面には山頂から比高200m程、魅惑的なうねりをみせる等高線が記されている。大嵐山の核心部ともいえるその比高200mには痩せた藪尾根と岩壁があり、地元猟師は岩壁を「キネンボウ」と呼んでいるらしい。雪国の東面という好立地にある魅惑のうねりは、冬期にどのようなルートを提供してくれるのだろうか。