大嵐山 東尾根
大嵐山の地形図を見ると西側はなだらかな尾根が伸びているが、東面には山頂から比高200m程、魅惑的なうねりをみせる等高線が記されている。大嵐山の核心部ともいえるその200mには痩せた藪尾根と岩壁があり、地元猟師は岩壁を「キネンボウ」と呼んでいるらしい。雪国の東面という好立地にある魅惑のうねりは、冬期にどのようなルートを提供してくれるのだろうか。
鱒沢林道を歩き、堰堤を越えたあたりで渡渉する。co1313に伸びる北東の尾根を登って1313に出ると大嵐山東面が望める。想像より立派な岩壁が聳え、山頂までは厳つめのうねうねした雪稜が伸びている。隣には短いながらもキノコ雪が乱立するパワフルな尾根が並ぶが、彼の雪稜は藪もそこそこあり比較的労せず登れそうだ。藪細尾根を登り小ピークに立ちロープを出す。リッジトラバースから雪壁、木登り、藪岩、雪庇工作と小規模ながらも多彩な内容でなかなか面白味がある。張り出した雪庇を切り崩すのにやや苦労したが、上手くラインが繋がりコンテを交えて5Pほどで稜上に出る。辿った稜を振り返ると土倉山の奥に堂々と構えた荒海山が姿を見せていた。
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鱒沢林道より大嵐山 |
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鱒沢川の渡渉 |
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ブナやナラの温かみある尾根 |
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co1313より |
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大嵐山東面 |
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リッジトラバース |
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雪壁 |
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尾根を振り返る |
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藪岩 |
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トンネル工事 |
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荒海山 |
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稜線直下の雪庇 |
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山頂 |
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